写真集(その15)ー小田急ロマンスカー(その1)ー
ここでは、次の(その2)にわたり、過去に乗ったり駅構内で見かけることができた「小田急ロマンスカー」、及び小田急から無償譲渡を受けて長野電鉄で活躍している特急「ゆけむり」号を主に集めた。また、2012年3月までJR御殿場線から小田急線に直通していたJR東海371系電車もここで取り上げた。なお、30000形「EXE」以降はこちら。
7000形「LSE」


LSE (Luxury Super Express)。1980年末就役。現役で定期運用してるロマンスカーの中で最古の型式になる。やはり展望席はいつの時代も家族連れには人気だ。(箱根湯本駅にて撮影)



LSEは一時期、後述のHiSEに準じた塗装を施されていたが、現在使用している編成は塗装がデビュー当時のデザインに戻されており、「ヤマユリの花」のエンブレムは客室入口に残されるのみ(写真下左)。
10000形「HiSE」

HiSE (High-decker/High-grade/High-level Super Express) 。LSEに次ぐ古参。小田急でもCI導入で新しいロゴ(右)が使われているが、「ヤマユリの花」のエンブレムも残された。後述のRSEとともに2012年3月で引退した。

小田原・箱根湯本方面への利用のため、「はこね」「さがみ」の愛称表示が用意されている。
長野電鉄1000形特急「ゆけむり」

小田急ではVSE・MSE(いずれも後述)などの新型ロマンスカー投入もあって、HiSEの一部編成を長野電鉄に無償譲渡することにした。譲渡に際しては、編成を豊川市の日本車両に搬入・改造工事の上、東海道 - 武蔵野 - 高崎 - 上越 - 信越本線 - しなの鉄道線の大回りによる搬入となった(車両限界の関係で最短ルートとされる篠ノ井線を通過できなかった)。


長電譲渡後、1000形を名乗るようになり、車体表記もそれに則って長野電鉄の社章が付けられている。長野ー湯田中間の運転だが、途中の車両交換を考えて「須坂行き」の幕も用意している。

(左)HiSEの時代に受賞した1988年度「ブルーリボン賞」の受賞プレートが残っている。(右)車内のメーカープレートには「日本車両 平成18年改造」と書かれている。

かつて小田急で使われた名残が残っている。(右)「不審者・不審物を・・・」のステッカーは、下の「小田急電鉄」の部分を「長野電鉄」で目隠ししている。
20000形「RSE」


RSE (Resort Super Express)。JR直通特急「あさぎり」として2編成保有。JR東海の持ち分371系電車(1編成)と合わせて車両繰りしていた。371系が検査などで走行できない場合はJR東海担当列車の代走も行うが、それ以外のときには週末の「はこね」号などにも使用されていた。前述のHiSEとともに2012年3月で引退した。


(上左・上右)「あさぎり」に利用される場合の表記。(下左)「はこね」号の愛称・行き先表示。(下右)3号車(ダブルデッカー車、2階:グリーン席(小田急では「スーパーシート」)、1階:一般席)入口。

(左)20000形「RSE」は日本車両と川崎重工がそれぞれ1編成ずつ製造した。(右)1992年度「ブルーリボン賞」の受賞プレート。
JR東海371系電車


特急「あさぎり」運転にあたって、JR東海の持ち分として1編成製造され、2012年3月まで新宿ー沼津間で前述の20000形「RSE」2編成と相互に乗り入れていた。朝と夜間は静岡地区のホームライナーも担っていた。(下左)ダブルデッカー車、2階:グリーン席(小田急では「スーパーシート」)、1階:一般席。


本数こそ少ないが、東海道新幹線とともにJR東日本の路線を通ることなく首都圏に直行している。沼津から静岡へ運転区間延長の要望も一部から出されたが、東海道新幹線との所要時間差が大きく、実現していない。ロマンスカーは全車指定席だが、御殿場ー沼津間に限り1両が自由席となる。

ダブルデッカー車2両それぞれにJR東海のロゴが描かれている。



特急「あさぎり」の発車案内と乗車位置表示(新宿駅)。
(その2)30000形「EXE」以降はこちら。
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