写真集(その8)ー社紋・社章などー
このページでは、管理人の印象に残る鉄道会社の社章・社紋及び、街路のマンホールで見かける電力会社のCI導入前の社紋などを主に取り上げました。
東武鉄道・京阪電気鉄道

東武鉄道の社紋。同社の公式ウェブサイトにある「社是・信条」によると創業当時から制定され、「車輪に東武鉄道の東の字を配して図案化したもの」だという。

2011年から2012年5月にかけて行われた外装工事前に存在した東武浅草駅(松屋浅草店)の入口(左)と屋上(右)の看板。関東には珍しく、東武「電車」を名乗る。

2012年5月に外装工事が竣工した東武浅草駅(松屋浅草店)の入口(左)。創建当初にあった屋上の時計塔も復元された(右)。

京阪電気鉄道の社紋。京都と大阪を結ぶ鉄道会社らしく、円の中に大阪市の市章「みおつくし」を六個配し、全体で京都の「京」をも表している。

後述のように京阪電気鉄道では2008年にCIを導入しているが、京阪の社紋(前述)は京阪2600系電車天井の冷風吹き出し口に残る(左)。(右)は(左)の冷風吹き出し口があった京阪2600系電車の行き先表示(宇治行き)。表示部回りの塗装が淡い黄緑色で残っている。いずれも2011年8月下旬に撮影。なお、2600系電車は一部廃車が出ており、宇治線には2012年から13000系電車が投入される。


東武鉄道と京阪電気鉄道が導入したCI。東武は2011年7月から、京阪は2008年4月から導入している。(上左)は東武10000系電車(丸形の社紋を消した跡がある)、(上右)は東武100系電車(スペーシア)、(下左)は京阪3000系電車(2代)、(下右)は京阪2200系電車。
京浜急行電鉄・小田急電鉄・新京成電鉄

京浜急行電鉄の社紋。長く「京浜急行」と呼ばれてきたが、2007年からポスターや掲示物など対外的には「京急電鉄」を使用するようになった。写真右、駅構内の掲示は「京急電鉄」となっているが、「京浜急行」から使われている社紋を残している。

小田急ロマンスカーおなじみのヤマユリのエンブレム。左が10000形(HiSE)、右が20000形(RSE)。10000形の一部が後述の長野電鉄に無償譲渡され、長野と湯田中を結ぶ特急「ゆけむり」号として活躍している。10000形・20000形とも、2012年3月をもって退役した。

新京成電鉄の社紋。京成グループの一員として「K'SEI」のCIを表示するが、車両下の型式番号横に自社の社紋を表示している。(左)新京成8000形電車、(右)新京成8800形電車。
阪神電気鉄道・山陽電気鉄道

阪神電気鉄道の社紋(左:阪神8000系電車、右:阪神1000系電車)。電弧をイメージした「かみなり」を四つ菱形に組んで、その中にレールの断面を入れている。

(左)山陽電気鉄道の社章(山陽3000系電車)。「山」の字をイメージした円形の中にレールの断面を入れている。(右)山陽電気鉄道のシンボルマーク(山陽3000系電車)。2007年制定。5本線で自社の5つの事業分野を表し、さらに5本線が向く3つの方向には「感謝・信頼・挑戦」の意味を込めている。制定前は赤い丸印をベースに山陽電車の路線網(本線・網干線)を白く抜いたものだった。
広島電鉄


レールとかみなりの組み合わせを「ヒロ」を表した円で囲んでいる。(上左)1900形電車(旧・京都市電1900形電車)、(上右)3000形電車(旧・西鉄福岡市内線1000形電車)、(下左)5000形電車(GREEN MOVER)、(下右)5100形電車(Green mover max)。
伊予鉄道


カタカナの「イ」を四個菱形に組んで「イヨ」(伊予)を表す。(上左)市内線モハ50形電車、(上右)市内線モハ2100形電車、(下左)郊外線700系電車(旧・京王5000系電車)、(下右)郊外線3000系電車(旧・京王3000系電車)。
長野電鉄・秩父鉄道・筑豊電気鉄道


(上左・上右)長野電鉄の社紋。上左は2000系電車。長く特急用として使われてきたが、2012年3月をもって退役。上右は8500系電車。東急田園都市線からの移籍車。ちょうど東急グループのマークがあったところに長電の社紋が取り付けられている。
(下左)秩父鉄道の社紋。かつて「上武鉄道」を名乗った時期があり、それに因んで「上(じょう)が六つ」円形に配されている。(下右)筑豊電気鉄道の社紋。同社は西日本鉄道(西鉄)のグループであり、社紋も産炭地を走る鉄道らしく、CI導入前の西鉄の社紋の上部を「ツルハシ」の刃のように尖らせている。
帝都高速度交通営団(営団地下鉄)


(上左)営団地下鉄の顔として東京メトロ発足前まで使われてきた「4S」の団章。営団の民営化に際しても「4S」の団章を維持してほしいという声があったという。 (上右)営団01系電車の妻部。「4S」の団章は民営化とともに無地の板で塞がれた。
(下左・下右)営団地下鉄時代の駅入口の掲示。「地下鉄」の「鉄」の字にクセがあった。
大阪市交通局・京都市交通局・神戸市交通局・神戸高速鉄道

(左)大阪市交通局の局章(御堂筋線21系電車)。大阪市の市章「みおつくし」と「電」の字を合体させ、丸くデフォルメしている。前身の「大阪市電気局」から引き継ぎ、大阪市電を経て、現在の大阪市営地下鉄の各車両に付いている。
(右)大阪市営地下鉄のシンボルマーク。○から「コ」(大阪市「コ」ウ(高)速電気軌道=大阪市営地下鉄)の字が突き抜けているのは郊外への延伸を意味しているという。

(左)京都市交通局の局章(烏丸線10系電車)。(右)広島電鉄1900形電車(旧・京都市電1900形電車)。1977年〜78年にかけて京都から広電に移籍した。広電移籍後も京都市交通局の局章は残している。

(左)神戸市交通局の局章(地下鉄海岸線5000形電車)。やはり電弧をイメージした「かみなり」を四つ菱形に組むところまでは前述の阪神に似ているが、菱形の中に神戸市章を入れている。 (右)神戸高速鉄道のマーク。自社で車両を持たないが、マークはある。写真はホームに埋め込まれた消火栓の蓋。
札幌市交通局

札幌市交通局のロゴマーク。「Sapporo City Transportation Bureau」から「ST」としており、マークの中に「星」が隠されている。左は地下鉄南北線5000形電車、右は真駒内駅ホーム上にある発車標。
都市基盤整備公団・芝山鉄道

(左)都市基盤整備公団(旧・住宅・都市整備公団、現・都市再生機構)のシンボルマーク(住宅・都市整備公団9100形電車)。
(右)芝山鉄道(芝山鉄道3600形電車)。京成電鉄から借り入れた京成3600形電車に緑色の帯を入れ、車体に「芝山鉄道」のステッカーを貼っている。
日本電信電話公社・東京都紋章

(左)NTTに民営化される前の日本電信電話公社の社章。NTTへ民営化されてかなりの年月が経っているが、マンホールにその名残をとどめているところが多い。 (右)東京都紋章。東京市のマークを受け継ぎ、東京都制が施行された昭和18年、都の正式な紋章となった。東京都には平成元年に制定された緑色の「シンボルマーク」があり、都営地下鉄や都電荒川線などに使われているが、街路のマンホールにはこの紋章が残る。
東京電力・東京瓦斯(東京ガス)・ 関西電力・中国電力・四国電力・九州電力

(左)CI導入前の東京電力の社章。「T」と「かみなり」の組み合わせ。 (右)CI導入前の東京瓦斯の社章。★と「G」の組み合わせだが、★はガスの明かりが「千点の星」と崇められていたことから用いたものだという。

(左)関西電力の社章。現在でも使われている。子会社の黒部峡谷鉄道はこの社章にレールの断面を組み合わせたものを社章としている。 (右)CI導入前の中国電力の社章。「中電」だと中部電力との混同もあるのか、CI導入後は「Energia」(エネルギア)を対外的に用いている。

(左)CI導入前の四国電力の社章。「四」と「かみなり」の組み合わせ。現在は四国四県をイメージしたマークが使われている。 (右)CI導入前の九州電力の社章。「かみなり」で「九」を表す。現在は九州七県の地図をイメージしたマークが使われている。
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